ATL治療として初のHDAC阻害薬
ツシジノスタット(ハイヤスタ錠10㎎)
2021年8月12日薬価収載
適応:再発または難治性の成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)
作用機序:ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)活性酵素阻害によるがん細胞周期の停止や細胞死誘導(アポトーシス誘導)し、抗腫瘍効果を示す。
ATLはヒトT細胞白血病ウイルス1(HTLV-1)が白血球中のT細胞に感染することで発症する。T細胞リンパ腫の中でも悪性度が高い。
感染経路:母乳による母子感染
多くは感染しても発症はせず、生涯の発症率は約5%
ATLの分類
急性型、リンパ腫型、慢性型、くすぶり型
急性型、リンパ腫型および予後不良の慢性型をアグレッシブATLと呼ぶ
アグレッシブATLの治療
mLSG療法、ペントスタチン、ソブゾキサン、レナリドミド水和物、モガムリズマブなどでいずれも予後不良である。
ツシジノスタットはATL治療薬とし初のHDAC阻害薬
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