fur-furの日記

抗菌化学療法認定薬剤師が日々の勉強したことを共有します。

心不全の病態

心不全とは?

なんらかの心機能障害、すなわち心臓に器質的および/あるいは機能的異常が生じポンプ機能の代償機転が破綻した結果、呼吸困難・倦怠感や浮腫が出現し、それに伴い運動耐容能が低下する臨床症候群。

 

〇心臓のポンプ機能

心臓に入る血液の量が多いと心臓が拡張し送り出す力(収縮力)が強くなる。

(Frank-Staringの法則)

前負荷:心臓が血液を貯めるときに心臓にかかる負荷

後負荷:心臓が血液を送りだすときに心臓にかかる負荷

 

〇左室駆出率(LVEF)

拡張期の全体の血液量のうち収縮期に送り出された血液の割合

左室収縮能のおおまかな指標(基準値:55%以上)

 

心不全の代表的な検査

・胸部X線

心臓の大きさ、形を調べる。また肺に水がたまっていないかを確認できる。

BNP/NT-proBNP

心臓から分泌されるホルモン。心臓に負担がかかると上昇するので心不全の診断や治療効果の判定に使用される。

・心エコー検査

心臓の形・大きさ・動きを調べ心不全の原因や重症度、治療効果の判定を行う。