fur-furの日記

抗菌化学療法認定薬剤師が日々の勉強したことを共有します。

国内最高額の医薬品

ゾルゲンスマ®(オナセムノゲン アベパルボバク)

薬価:日本円約2憶3000万円

適応:脊髄性筋萎縮症(SMA)

 

名前の由来

単回投与(solo)でzol

遺伝子(gene)でgen

脊髄性筋萎縮症(SMA)でsma

組み合わせてzolgensma

 

◎作用機序

➀正常なヒトSMN1遺伝子(二本鎖DNA構造)を「自己相補型アデノ随伴ウイルス9型(ccAAV9)」と呼ばれるウイルスの殻(カプシド)で包んだ構造をしている。

 

②静脈に投与されたゾルゲンスマは血液脳関門(BBB)を通過して脊髄へ到達する。

 

③標的細胞内(SMNタンパク質生産細胞)に侵入するとすぐに正常なヒトSMN1遺伝子(二本鎖DNA構造)が放出されて遺伝子のが核内に移行する。

 

④その後核内で環状DNAとして永続的にとどまる。