fur-furの日記

抗菌化学療法認定薬剤師が日々の勉強したことを共有します。

市中肺炎

◎原因菌

Sreptococcus pneumonae

市中肺炎の中で最も多い

ペニシリン耐性S. pneumoniaeの頻度は低いとされマクロライド系耐性が多い

高用量ペニシリン系が推奨

例)AMPC250mg 1回2カプセル 1日4回5-7日間

 

Haemophilus influenzae

S. penumoniaeの次に多い

β‐ラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬が第一選択

例)CVA/AMPC 1回1錠1日4回5-7日間

BLNAR H. influenzae(18.7%)がありこの場合レスピラトリーキノロンが第一選択

例)ガレノキサシン(GRNX)1回2錠1日1回5-7日間

 

L. pneumoniae, M. pneumoniae, C.pneumoniaeなどの非定型肺炎

マクロライド系抗菌薬

CAM(14員環):吸収率47% CYP3A阻害、P糖タンパク阻害作用が強い

        併用禁忌:タダラフィル、スボレキサント、アスナプレビル

AZM(15員環):吸収率37%  CYP3A阻害、P糖タンパク阻害作用が弱い

吸収率は低い一方で組織移行性が良好

消化管平滑筋の収縮運動に関連する消化管ホルモンであるモチリンの受容体に作用してモチリンン様作用を示す。

副作用:QT延長

 

◎重症度分類

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